【5月14日 AFP】米女優アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)さん(37)が14日、新聞に寄稿した記事の中で乳腺切除手術を受けていたことを明らかにした。乳がんリスクが非常に高いことが判明したため、予防措置として手術を受けたという。

 ジョリーさんは、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に寄稿した記事「My Medical Choice(医療における私の選択)」のなかで、乳がんや卵巣がんリスクを高める恐れのある病的変異のある遺伝子が見つかっため、乳腺を切除することを決めたことを明かしている。

 医師の診断でジョリーさんはBRCA1として知られるがん抑制遺伝子に変異があり、乳がんリスクが87%、卵巣がんリスクが50%にもなることが分かった。

 ジョリーさんは「現実を知ってすぐに、出来る限り(がん)リスクを最小とするために行動すると決めた」と話しており、最初に乳腺切除手術を受けた理由については、乳がんリスクの方が高かったことと、卵巣がんの予防手術がより複雑なものだったためとしている。

 3か月におよんだ医療措置は前月27日にすべて完了し、ジョリーさんの乳がんリスクは5%にまで低減した。

 ジョリーさんは夫のブラッド・ピット(Brad Pitt)さんとともに米映画界を代表する俳優の1人。2人の間には、実子3人と養子3人がいるが、子供たちには「あなたたちは乳がんで母親を失うことはないから安心するように」と言うことができると述べた。ジョリーさんの母親は、がんのために56歳で死去している。(c)AFP