【4月16日 AFP】米マサチューセッツ(Massachusetts)州ボストン(Boston)で15日、ボストン・マラソン(Boston Marathon)の開催中にゴール付近で2度の爆発があり、これまでに少なくとも3人が死亡、100人以上が負傷した。

 米国で過去数十年間に起きた主な爆破事件を以下に列挙する。

■2001年9月11日、米同時多発テロ

 国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のメンバーが、ハイジャックした2機の旅客機をニューヨーク(New York)の世界貿易センター(World Trade Center)のツインタワーに激突させ、ツインタワーは倒壊した。ハイジャックされた3機目の旅客機は国防総省本部庁舎(Pentagon)に突入。4機目はペンシルベニア(Pennsylvania)州に墜落した。一連の攻撃では、米国本土における死者数として最悪の3000人近くが死亡した。

■1996年7月27日、アトランタ五輪公園爆破事件

 夏季五輪開催中にアトランタ(Atlanta)の100周年オリンピック公園(Centennial Olympic Park)で爆発があり、2人が死亡、112人が負傷した。

■1995年10月9日、アリゾナ州列車脱線事件

 マイアミ(Miami)発、ロサンゼルス(Los Angeles)行きの列車が、アリゾナ(Arizona)州の砂漠で脱線し、1人が死亡、80人以上が負傷した。「ゲシュタポの息子たち(Sons of Gestapo)」を名乗る集団が犯行声明を出した。捜査当局は、1993年にテキサス(Texas)州ウェーコ(Waco)で80人が死亡した新興宗教ブランチ・ダビディアン(Branch Davidian)の立てこもり事件と関連している可能性があるとしている。

■1995年4月19日、オクラホマシティー連邦政府ビル爆破事件

 オクラホマシティー(Oklahoma City)の連邦政府ビルが爆破され、168人が死亡、500人以上が負傷した。米国のミリシア運動に共感していた湾岸戦争の帰還兵、ティモシー・マクベイ(Timothy McVeigh)元死刑囚がビルの外で爆発物を積んだトラックを爆破させた。ティモシー・マクベイは1997年6月、死刑判決を受け、2001年6月11日に刑が執行された。

■1993年2月26日、世界貿易センター爆破事件

 ニューヨークの世界貿易センタービルの地下駐車場でトラックに積まれた爆弾が爆発し、6人が死亡、約1000人が負傷した。1994年5月、イスラム過激派の4被告に、合わせて禁錮240年の実刑判決が言い渡された。後に、目の不自由なイスラム教聖職者のオマル・アブドル・ラーマン(Omar Abdel Rahman)師が率いるエジプトのイスラム主義組織による犯行であるとされた。アブドル・ラーマン師は1996年に米国の裁判所で終身刑が言い渡されている。

 9.11同時多発テロ以降、米国では数多くの爆破計画が実行前に阻止されている。(c)AFP