【4月13日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)の準決勝組み合わせ抽選が12日、スイスのニヨン(Nyon)で行われ、準決勝は2試合とも、スペイン勢対ドイツ勢の組み合わせとなった。

 スペイン1部リーグで首位を独走するFCバルセロナ(FC Barcelona)は準決勝で、12-13シーズンのドイツ・ブンデスリーガ制覇を既に決めているバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)と対戦する。

 もう一方ではレアル・マドリード(Real Madrid)とボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)が相対することとなっており、準決勝の結果次第で、スペイン勢同士あるいはドイツ勢同士の決勝となる可能性がある。

■ドイツ王者対スペイン強豪の戦い

 バイエルン対バルセロナの対戦は、来季ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)氏の監督就任が決まっているバイエルンが、同氏の古巣バルセロナと対戦するという構図になった。

 また今季を最後にバイエルンの監督を勇退するユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)氏はバルセロナとの準決勝を勝ち抜き、決勝でレアルと対戦することを望んでいるに違いない。1997-98年シーズンに監督としてレアルを32年ぶりのチャンピオンズリーグ優勝に導いたハインケス監督にとって、そのレアルとの決勝は、長期にわたった輝かしいキャリアの幕切れを飾るにふさわしい試合となるだろう。

 準々決勝でユベントス(Juventus)を相手に2試合合計4-0で快勝しているバイエルンは、第1戦を本拠地で行うアドバンテージを得ている。しかしユベントスと比べて、バルセロナの守備陣攻略は容易ではないことが予想される。準決勝を突破し、ここ4年間で3度目の決勝進出を目指しているが、第1戦では出場停止処分に科されている得点王のマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)無しでの戦いを強いられている。

 一方、6年連続の準決勝進出となったバルセロナだが、準々決勝のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との第2戦で、どれだけリオネル・メッシ(Lionel Messi)に依存しているかを露呈してしまった。この試合でバルセロナは、怪我を負ってベンチスタートとなっていたメッシを途中出場させ、結果アウェーゴールで辛勝している。

■グループ首位突破のドルトムントに挑むレアル・マドリード

 ドルトムントとの対戦が決まり、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督率いるレアルは比較的、楽な対戦カードを引いたと見えるかもしれない。

 しかしグループステージでレアルはドルトムントと対戦しており、敵地で1-2で敗れた後、ホームでは2-2で引き分けている。結果、グループ首位はドルトムントに譲っており、レアルは再びドルトムントに乗り込むことを楽しみにはしていないだろう。

 準決勝第1戦は4月の23、24の両日、第2戦は4月30日と5月1日に行われ、決勝は5月25日にロンドン(London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われる。(c)AFP