【1月22日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)副総理兼財務相(72)は21日、社会保障制度改革国民会議(National Council on Social Security Reforms)で「いいかげんに死にたいと思っても生かされてしまう。しかも、政府のお金で(終末期医療を)やってもらうと思ったら、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしないと」と述べた。延命治療の否定とも受け取られかねない発言だが、後刻「個人の人生観を述べただけ」と撤回した。

 麻生氏はまた、延命治療を受ける患者を「チューブの人間」と称した上で、自身についてはそういったことまでして生かす必要はないとの遺書を残しているからすぐに死ねる、とも語ったという。発言について麻生氏は、「個人の人生観を述べただけ」とコメントし、終末期医療のあるべき姿について話したものではないと釈明した。

 過去にも数々の失言を繰り返してきた麻生氏が、副総理就任から1月もたたずして早くも「失言癖」が出てしまったようだ。(c)AFP