【12月27日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)は26日、米国内での急加速事故に伴う大規模リコール(回収・無償修理)問題をめぐりトヨタ車所有者が損害賠償を求めていた集団訴訟で、計11億ドル(約940億円)を支払う和解案に合意したと発表した。

 原告側は、2009年にトヨタ車で意図しない急加速が起き複数の死亡事故につながったとされる問題で、大規模リコールによって車の価値が下がったとして1630万台について損害賠償を要求していた。

 トヨタ側は自社の過失は認めなかったが、賠償金の支払いには合意した。270万台分について、アクセルとブレーキを同時に踏んだ場合にブレーキ動作が優先される「ブレーキ・オーバーライド・システム(BOS)」を新たに搭載する費用を負担するほか、リコール後に車を売却した人やBOSの搭載を望まない人には資金補償を行う。(c)AFP/Mira Oberman