【12月27日 AFP】マイケル・フェルプス(Michael Phelps)が去った2012年の競泳界では、米国のミッシー・フランクリン(Missy Franklin)、フランスのヤニック・アニエル(Yannick Agnel)、中国の葉詩文(Shiwen Ye、ヨウ・シブン)や孫楊(Yang Sun、ソン・ヨウ)ら若手選手のロンドン五輪での台頭が目立ち、明るい未来を示した。

■競泳界を託された若手選手たち

 フェルプスが五輪での輝かしいキャリアに終止符を打つ中、2016年のリオデジャネイロ五輪まで競泳界を引っ張ることを期待させる有望な選手が、世界各地から出てきている。

 17歳のフランクリンは五輪初出場にして2つの世界記録を更新し、4つの金メダルを獲得した。フランクリンの活躍もあり、米国は競泳で金16個、銀8個、銅6個、合計30個といつものように獲得メダル数でトップに立った。

 10代の葉と孫が揃って世界新記録を樹立し、金5個を含む10個のメダルを獲得した中国がその存在感を五輪でアピールするなか、その中国に次いで金4個を獲得したフランスは、米国を押さえて優勝した男子4×100メートルリレーでチームに勝利をもたらしたアニエルが、200メートル自由形では米国のライアン・ロクテ(Ryan Lochte)を抑え、圧勝を飾った。

 フランス競泳チームにとって金メダル4個は、過去の全大会を通じた総数をも上回った。リオ大会までこの勢いは止まる気がしないとアニエルは語っている。

 競泳の強豪国であるオーストラリアは、男子自由形エースのジェームス・マグナッセン(James Magnussen)やジェームス・ロバーツ(James Roberts)らが不振に終わり、五輪では低空飛行が続いた。金1個、銀6個、銅3個は1992年以降で最少のメダル数となり、1976年以降では初めて個人種目で金メダルを獲得できなかった。