【12月6日 AFP】ロンドン五輪に使われた施設を運営管理するロンドン・レガシー・デベロップメント・コーポレーション(London Legacy Development Corporation)は5日、五輪スタジアム(Olympic Stadium)のテナント権の「第一候補」にイングランド・プレミアリーグのウェストハム(West Ham)を選出した。  ウェストハムはロンドン(London)東部にある同スタジアムの長期テナント権をめぐって、イングランド・フットボールリーグ1(3部)に所属するレイトン・オリエント(Leyton Orient)、サッカー関連のビジネス学校、そしてフォーミュラワン(F1)関連の団体と競合している。  LLDCの会長を兼任するロンドンのボリス・ジョンソン(Boris Johnson)市長は、「周知のように、LLDCは4団体から入札を受理しました。その中でウェストハムが最上位となりました。しかしながら、契約条件に付いて交渉することが多く残っています」とコメントした。  ウェストハムは、現時点では借用契約を交わせないが、99年間のスタジアム借用権を取得する第一候補となっている。  4億8600万ポンド(約645億円)かけて建築された五輪スタジアムは、9月に開催されたパラリンピックを最後に、使用されていない。ウェストハムが移転してくる際には、陸上トラック上に移動可能、あるいは収納可能な観客席を設備したサッカー専用スタジアムとして改装される。  2017年には世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)が同スタジアムで開催される予定で、スタジアムのテナントは、グラウンドを英国陸上競技連盟(UK AthleticsUKA)と共有しなければならない。(c)AFP