【8月30日 AFP】ロンドン五輪の男子ホッケーで金メダルを獲得したドイツ代表チームが、豪華クルーズ船で行われた祝賀パーティーで羽目を外しすぎ、船に与えた損害の賠償金として50万ユーロ(約4900万円)を請求されている。

 ロンドン五輪の決勝でオランダを2対1で下し、北京五輪に続いて二連覇を達成したドイツ代表は11日、ロンドン(London)東部のウォーターフロント地区にあるウェストインディア・キー(West India Quay)で豪華客船「ドイチュラント(MS Deutschland)号」の船上祝賀パーティーに出席。独ベルリン(Berlin)に本社を置くイベント運営会社が主催したパーティーには、選手らを含め350人が出席した。

 報道によれば、選手らは船内にあった酒類を全て飲みつくしたという。独メディアが公開した写真には、互いにシャンパンを浴びせ合い、次から次へとビールのグラスを飲み干し、葉巻をくわえた選手たちの姿が写されている。パーティー中には窓ガラスも割られた。

 こうした事態を受け、ドイツホッケー協会(Germany Hockey Association)は即座に船長に謝罪し、弁償を申し出た。この時点で協会はまだ、損害の請求額が50万ユーロに膨れ上がろうとは知る由もなかったのだ。

 ドイチュラント号の運航会社によれば、請求額には高級チーク材製のリドデッキにできた焼け焦げの跡や破損した窓ガラスの修復費用5万ユーロ(約490万円)に加えて、修復作業のために強いられた6日間の運航停止期間分の損害として、1日当たり7万5000ユーロ(約740万円)、計45万ユーロ(約4440万円)が含まれているという。

 ドイツホッケー協会側は、クルーズ船会社から協会宛てに直接の支払い請求はまだないと述べ、各選手の行動にまで法的責任を負う義務が協会にあるかどうかは分からないとしつつ、「冷静かつ客観的に対応したい」とコメントしている。(c)AFP