【8月25日 AFP】ドーピング違反を行っていたとして米国反ドーピング機関(United States Anti-Doping AgencyUSADA)から自転車競技からの永久追放処分を科されたランス・アームストロング(Lance Armstrong)氏が25日、米コロラド(Colorado)州で行われたマウンテンバイクの大会に出場した。

 アームストロング氏が出場したのはスキーリゾート地のアスペン/スノーマス(Aspen-Snowmass)にある4つの山を舞台にした過酷なマウンテンバイクの大会で、26日にはマラソンに出場予定であることを明かしている。

 ドーピング違反で告発したUSADAは24日、アームストロング氏から7連覇を達成したツール・ド・フランス(Tour de France)のタイトルを剥奪するとともに、自転車競技からの永久追放処分を科した。

 またUSADAは、1998年8月1日から現在までの競技成績を剥奪するとしているため、アームストロング氏は2000年のシドニー五輪で獲得した銅メダルも失うことになる。

 かつてがんを克服し、現在はがん患者への支援を行っているアームストロング氏は、これまで一貫して禁止薬物使用を否定しており、23日にはこれ以上USADAとの法廷闘争に応じないことを表明し、USADA側の行動を「魔女狩り」だと批判していた。(c)AFP