【8月6日 AFP】開催中のロンドン五輪で大方の予想を裏切り、ここまでメダル獲得数でオーストラリアを上回っている隣国ニュージーランドのメディアが、タスマン海を挟んだライバルの「ささやかな成功」を冷やかしている。

 ニュージーランドがオーストラリアに対してコンスタントに勝利を収めているスポーツといえば、ラグビーぐらいのものだった。しかし今回のロンドン五輪では、大会9日目が終了した時点で金メダル3つを獲得しており、これは参加国中14位の成績だ。一方のオーストラリアは自慢の競泳陣が不発で、これまでに獲得した金メダルはまだ1つ。メダル獲得ランキングではニュージーランドより10位も下につけている。

 ニュージーランドのニュースサイト「stuff.co.nz」に「偉大なメダル獲得、オージーよりも上」との見出しで掲載された記事は以下のようにからかった。

「ヘイ、オージー。不調の君たちにぜひとも見てほしいものがある。メダル獲得数表の金メダルのところだ。どうもオーストラリアの新聞では検閲されてしまっているらしいね。ほら、ニュージーランドのほうがオーストラリアよりも上にいるところだよ」

 同サイトはまた、「今は、この状況を満喫しよう」とニュージーランドの人々に呼び掛けた。

 さらにニュージーランド・ヘラルド(New Zealand Herald)紙も、自国のシンボルであるシダ植物「シルバー・ファーン」を引き合いに出して「オージーの暗雲を縁取るシルバー・ファーンの輝き」と題し、「グリーンとゴールド(オーストラリア代表のチームカラー)を自負してきた彼らがまとっているのは今や、グリーンと嫉妬」と書きたてた。(c)AFP