【7月26日 AFP】反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySSCS)」は26日、ドイツで保釈条件を破り22日以降所在が分からなくなっている創設者のポール・ワトソン(Paul Watson)代表(61)が逃亡したことを認め、コスタリカに身柄が引き渡された場合さらに日本へ移送される恐れがあったためだとの見方を示唆した。

 SSCSのスーザン・ハートランド(Susan Hartland)氏は、ワトソン容疑者の逃亡については認めたものの、居場所は知らないと主張。「信頼できる筋から得た情報に基づき、ひとたびコスタリカへ送られれば、日本政府が彼ら(日本)の違法捕鯨活動に対する(SSCSの)妨害について尋問するため、ワトソン船長の日本への身柄引き渡しを要請すると信じる根拠がある」と述べた。

 その上で「これ以上の詳しい情報はわれわれの手元にもなく、(ワトソン容疑者と)連絡も取っていない。さらに状況が分かり次第、詳細を発表できるよう努力する」とハートランド氏は語った。

 ワトソン容疑者は以前、自分の身柄を引き渡しを求めて日本がドイツに圧力をかけていると示唆していた。ワトソン容疑者の直近の足跡はマイクロブログ・ツイッター(Twitter)への24日の投稿だが、自分の居場所や今後の計画については何も触れていない。(c)AFP