インタビュー:高級ブランドのジュエリーを担当、「デルフィーヌ・シャルロット」
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【7月26日 Relaxnews】フランス・パリを拠点に活動するジュエリーデザイナー、デルフィーヌ・シャルロット・パルマンティエ(Delphine Charlotte Parmentier)。自身の名を冠したジュエリーブランドを展開するとともに、「バレンシアガ(Balenciaga)」や「ヴァレンティ ノ(Valentino)」といった高級ブランドのショーのためにジュエリー制作も行っている。アトリエ創立20周年を迎えた今秋には、ニューヨークやパリ、ロンドン、ウィーン、東京で回顧展を開催する予定だ。45人のスタッフとともに日々創作に打ち込むデルフィーヌに、クリエーションにつ いて話を聞いた。
―ブランドに作品を提供する際は、どのように準備をするのですか?
ショーの1か月前は、まだ構想段階です。ファッションの世界はとてもスピー ドが速いので、構想期間は短いですね。ショー前の15日間は、フィッティングや確認などでとても慌しいです。日程は変更できないので、期限に間に合わせるために100%の力を発揮しなければいけません。
―ひとつのジュエリーを作るために、必要な時間と人員は?
私たちのジュエリーはすべてハンドメイド。オートクチュール作品なので、細 部まで注意を払う必要があります。ひとつの作品を仕上げるまでにかかる時間は、7~72時間。人員は、1~8人程度ですね。
―ショーのようなイベントでは、ストレスも多いのでは?
とても緊張感があります。常に時間に追われているので。アトリエでは、ストップウオッチをカウントダウンモードで 使っています。
―ショーの後、充実感はありますか?
もちろんです。それぞれの作品がうまく組み合わさると、とても喜びを感じます。ストレスはありますが、満足感を得 られる仕事です。とてもやりがいを感じます。
―本番直前に何か要求されたときはどうしますか?
そういった困難な場面は多いです。時間内に対処するため、徹夜で仕事をする こともあります。ショーの2時間前にアクセサリーを届けることもあるので、アトリエにはギリギリまで配達員が待機しています。
―直前にトラブルが発生したことは?
一度、真珠とビーズのベルトを4時間で作ったことがありました。元の作品を紛失してしまい、期限ぎりぎりに最初か ら作り直すことになりました。
―でも本番にはすべてが完成するんですね。
はい。不可能だと思っていたとしても、その日すべてが揃います。
―ショー用のジュエリーは、服を引きたてることが目的でしょうか?
ブランドとシーンによるでしょう。主役級の迫力をもったジュエリーを依頼されることもあります。例えば、「ジバン シィ(Givenchy)」の ために、セラミックの巨大なヘアアクセリーを作りました。一方で、服のシルエットに溶け込むようなアクセサリーを好むクライアントもいます。
―これまで一番大変だった依頼を教えてください。
“存在しない色”の天然石を使ったジュエリーを、というリクエストがありました。タイにしかないクリスタル・ ファセットのストーンを使ったときは、ポアティエでストーンを研磨し、ドイツでヴィンテージ風のシルバー仕上げにしました。とて も難しいプロセスです。ショー全体のアクセサリーを 手がけることもありますが、その際は全体にまとまりを持たせないといけません。まさに難題です。
―この20年でジュエリー業界に変化はありましたか?
20年前と比較すると、現在はより自由にクリエーションに打ち込めるようになりました。プレッシャーは減りまし たね。期限はよりタイトになり、より大きなチャレンジが増えました。もちろん、コレクションによって違いますが。 (c)Relaxnews/AFPBB News
―ブランドに作品を提供する際は、どのように準備をするのですか?
ショーの1か月前は、まだ構想段階です。ファッションの世界はとてもスピー ドが速いので、構想期間は短いですね。ショー前の15日間は、フィッティングや確認などでとても慌しいです。日程は変更できないので、期限に間に合わせるために100%の力を発揮しなければいけません。
―ひとつのジュエリーを作るために、必要な時間と人員は?
私たちのジュエリーはすべてハンドメイド。オートクチュール作品なので、細 部まで注意を払う必要があります。ひとつの作品を仕上げるまでにかかる時間は、7~72時間。人員は、1~8人程度ですね。
―ショーのようなイベントでは、ストレスも多いのでは?
とても緊張感があります。常に時間に追われているので。アトリエでは、ストップウオッチをカウントダウンモードで 使っています。
―ショーの後、充実感はありますか?
もちろんです。それぞれの作品がうまく組み合わさると、とても喜びを感じます。ストレスはありますが、満足感を得 られる仕事です。とてもやりがいを感じます。
―本番直前に何か要求されたときはどうしますか?
そういった困難な場面は多いです。時間内に対処するため、徹夜で仕事をする こともあります。ショーの2時間前にアクセサリーを届けることもあるので、アトリエにはギリギリまで配達員が待機しています。
―直前にトラブルが発生したことは?
一度、真珠とビーズのベルトを4時間で作ったことがありました。元の作品を紛失してしまい、期限ぎりぎりに最初か ら作り直すことになりました。
―でも本番にはすべてが完成するんですね。
はい。不可能だと思っていたとしても、その日すべてが揃います。
―ショー用のジュエリーは、服を引きたてることが目的でしょうか?
ブランドとシーンによるでしょう。主役級の迫力をもったジュエリーを依頼されることもあります。例えば、「ジバン シィ(Givenchy)」の ために、セラミックの巨大なヘアアクセリーを作りました。一方で、服のシルエットに溶け込むようなアクセサリーを好むクライアントもいます。
―これまで一番大変だった依頼を教えてください。
“存在しない色”の天然石を使ったジュエリーを、というリクエストがありました。タイにしかないクリスタル・ ファセットのストーンを使ったときは、ポアティエでストーンを研磨し、ドイツでヴィンテージ風のシルバー仕上げにしました。とて も難しいプロセスです。ショー全体のアクセサリーを 手がけることもありますが、その際は全体にまとまりを持たせないといけません。まさに難題です。
―この20年でジュエリー業界に変化はありましたか?
20年前と比較すると、現在はより自由にクリエーションに打ち込めるようになりました。プレッシャーは減りまし たね。期限はよりタイトになり、より大きなチャレンジが増えました。もちろん、コレクションによって違いますが。 (c)Relaxnews/AFPBB News