【7月15日 AFP】ボクシングのWBAインターコンチネンタル・WBOインターナショナルヘビー級タイトルマッチが14日、ロンドン(London)のアップトン・パーク(Upton Park)で行われ、元世界クルーザー級とヘビー級王者のデビッド・ヘイ(David Haye、英国)がデレック・チソラ(Dereck Chisora、英国)から5回TKO勝ちを収めた。

 スタジアムに集まった3万人の観客の前でヘイは第5ラウンドにチソラから2度のダウンを奪い、レフェリーが試合を止めた。

 2月にドイツ・ミュンヘン(Munich)で行われたWBC世界ヘビー級タイトルマッチ後、王者ビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko、ウクライナ)に敗れたチソラが、ヘイと乱闘騒ぎを起こした結果、この因縁の対決が組まれた。

 英国ボクシング管理委員会(British Boxing Board of ControlBBBofC)は、両選手が英国ででのプロライセンスを保持していないことを受け試合を中止しようと試みていた。

 しかし、ルクセンブルク・ボクシング連盟(Luxembourg Boxing Federation)が両選手にライセンスを与え、レノックス・ルイス(Lennox Lewis)とフランク・ブルーノ(Frank Bruno)の対戦以来、19年ぶりとなる英国人ヘビー級ボクサー同士の試合が行われた。試合後、両選手は抱き合って乱闘騒ぎを水に流した。

 また試合後にヘイは、ビタリ・クリチコとの対戦を求めるコメントを残している。(c)AFP/Nick Parkinson