【6月25日 AFP】ジンバブエの男性国会議員らが22日、HIV感染拡大を防ぐ新たな試みの一環として、自発的意志での包皮切除手術を受けた。アフリカ南部ジンバブエでのHIV感染率は、10人に1人となっている。

 国会の建物内に設けられた移動診療所には有志議員44人が集まり手術を受けた。最新の医療技術により、必要となるのは局部麻酔のみで術後もすぐに職務に戻れるという。

 集まった議員の先陣を切って手術を受けたモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相率いる民主変革運動(Movement for Democratic ChangeMDC)のある議員は、「自分がやり遂げたことを誇らしく思う」と手術が終わって数分後に語った。

 2015年までに、国内の男性120万人に包皮切除手術を受けてもらいたいと考えているジンバブエ。21日にも多くの閣僚や議員らがHIV検査を受けており、こうした取り組みについてラブモア・モヨ(Lovemore Moyo)議長は、HIV検査や包皮切除手術を受けたことを議員らが公にすることで先例になると説明した。

 医学研究により、包皮切除でHIVの感染リスクを60%減少させることが分かっている。(c)AFP