【6月12日 AFP】英国のデービッド・キャメロン(David Cameron)首相が、家族で昼食をとったパブに8歳の娘を置き去りにしていた。首相官邸が11日、認めた。

 英大衆紙サン(The Sun)によると、ナンシー・キャメロン(Nancy Cameron)ちゃん(8)は、キャメロン首相とサマンサ(Samantha Cameron)夫人が車の準備をしている間に店内のトイレに向かった。夫婦はそのままパブを後にしてしまい、ナンシーちゃんがいないことに気づいたのは自宅に到着した後だったという。

 首相官邸の報道官は「首相とサマンサ夫人はナンシーちゃんの不在に気づいて取り乱した…だがパブに電話をして安全で無事なことを確認した」と述べ、「首相はただちに娘を迎えに行った」と当時の状況を説明した。同報道官によると、この出来事は「数か月前」のことだったという。

 首相夫妻は当時、ナンシーちゃんとアーサー(Arthur)君(6)、生後22か月のフローレンス(Florence)ちゃんら3人の子どもを連れ、別の2家族と一緒にイングランド南東部バッキンガムシャー(Buckinghamshire)州にある首相別邸チェッカーズ(Chequers)に近いCadsdenにあるパブ「The Plough」を訪れていた。

 ボディーガード付き添いの下でチェッカーズに戻ったキャメロン首相。てっきりサマンサ夫人の乗る別の車にナンシーちゃんも乗っているものと思い込んでいたが、一方のサマンサ夫人もキャメロン首相の車にナンシーちゃんが乗っているものと勘違いしていた。

 ナンシーちゃんが一人でパブに置き去りにされた時間はおよそ15分間。その間、ご機嫌で店の手伝いをしていたという。(c)AFP

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