【6月4日 AFP】ナイジェリアの最大都市ラゴス(Lagos)で3日午後、乗客乗員153人を乗せて首都アブジャ(Abuja)からラゴスに向かっていたダナ航空(Dana Air)のボーイング(BoeingMD83型旅客機が空港近くの住宅地に墜落して炎上した。乗っていた全員が死亡したとみられている。

 住宅地は経済的に貧しい人口密集地で、非常事態当局者によると地上にいた人も多数が犠牲になったとみられている。被害を受けた建物からこれまでに10人ほどの遺体が収容された。
 
 地元住民によると航空機は教会、印刷所、2階建ての住居用建物がある区画に落ちたという。3日の午後、現場には濃い煙が立ち込め2階建ての建物から炎が上がっているのが見えた。

 当局者によると、事故から6時間以上が過ぎた3日午後10時(日本時間4日午前6時)までに生存者は見つかっていない。生存者がいる可能性は低いが救出活動は続けられているという。

 ナイジェリア事故調査局(Accident Investigations Bureau)の報道官はAFPに、乗っていた人は全員死亡したとみられ、正確な死亡者数は救出活動が完全に終わるまで分からないと語った。

 ダナ航空の広報は、事故機には乗客147人と乗員6人が乗っていたと発表した。事故当時は曇っていたが、雨は降っていなかったという。

 現場には数千人の住民が押しかけて大混乱になった。消火用のホースを通すのを手伝う住民たちの姿も見られた。

 グッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)大統領は3日間を国民の服喪期間をすることを宣言し、事故原因を究明すると約束した。非常事態当局者と航空当局者は操縦室に備えられた記録装置は警察に引き渡されたと述べた。(c)AFP/Joel Olatunde Agoi