【5月30日 AFP】英国のウィリアム王子(Prince William、29)は、前年執り行われたキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)との結婚式について、今までで最も母親の故ダイアナ元妃(Princess Diana)に見届けてほしかった瞬間だったと語った。

 ウィリアム王子は米ABCニュース(ABC News)のインタビューで結婚式を振り返り、学生時代から愛を育んだキャサリン妃との結婚式に母が出席できなかったことは「とても悲しい」と語った。ダイアナ元妃は1997年に、パリ(Paris)で自動車事故で死亡した。

 式で王子の付添人を務めた弟のヘンリー王子(Prince Harry、27)は同番組で、ダイアナ元妃はきっと「一番いい場所」から式を見ていただろうと語った。

 結婚式当日に母に思いをはせたかと聞かれたウィリアム王子はこう答えた。

 「とてもつらかった。唇が震えたりとかいった事態になるのは避けたかったので、心の準備はある程度していた」「(結婚式は)母の死後、母がここにいてくれたらどんなに素晴らしいだろうと今まででいちばん強く思った瞬間だった。式に出席できないのは、母にとって何よりも悲しいことだったはず。母はきっと、式の当日にはとても喜び、僕たち2人を誇りに思ってくれただろう」

 「母を1度もケイト(キャサリン妃)に会わせることができないことを、ただとても悲しく思う」

 ウィリアム王子はキャサリン妃との婚約の際、母の形見であるサファイアとダイヤモンドの指輪を贈っていた。また、結婚式の会場には、ダイアナ元妃の葬儀が行われたウェストミンスター寺院(Westminster Abbey)が選ばれた。

 インタビューでは、ダイアナ元妃がそばにいなかったのはつらかったかと聞かれたヘンリー王子もまた、「もちろん」と答えている。「たぶん母は、会場の一番いい場所から式を見ていたと思う。でも、実際に出席できたらきっとすごく喜んだだろうね」

 当時、世界中のテレビで生中継された式ではリラックスしているように見えたヘンリー王子だが、実は「とんでもなく緊張」していたことをインタビューでは明かした。「みんな緊張していた。正直、起きていること全てがぼんやりした感じだった。何百万、何十億という視線が僕たちに注がれていたからね」

(c)AFP

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