【4月29日 AFP】11-12NBAは28日、プレーオフ1回戦(7回戦制)が各地で開幕し、シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)は103-91でフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)に勝利したが、大黒柱のデリック・ローズ(Derrick Rose)が終盤に左ひざを負傷し、今季絶望となった。

 プレーオフ開幕戦で先勝したブルズだったが、その代償として左ひざ前十字靱帯を断裂したローズを失った。

 ローズの今季絶望は、ロンドン五輪欠場を意味することになる。2008年に行われた北京五輪の男子バスケットボールで金メダルを獲得し、ロンドンで五輪連覇を目指していた米国代表で、ローズはチームの鍵になる選手として期待されていた。

 ローズが23得点9リバウンド9アシストの活躍を見せたブルズは、セブンティシクサーズから大量リードを奪って試合終盤を迎えていたが、トム・シボドー(Tom Thibodeau)ヘッドコーチ(HC)は、故障に悩まされたシーズンを過ごしたローズをコートに残すことを決断し、その結果、ブルズは大黒柱を失った。 

 試合終了まで残り1分20秒の場面でローズは、ジャンプシュートを狙う際の両足の着地で左ひざを崩し、空中でチームメイトへのパスに切り替えた後、コートに座り込んでひざを押さえた。

 その後、立ち上がったローズに対して観衆は「MVP」の声援を送ったものの、足を引きずりながらコートを去る様子は、ファンやチームメイトに衝撃を与えた。(c)AFP