【4月26日 AFP】英国スコットランド(Scotland)にある「つまらない村」が、米オレゴン(Oregon)州の「退屈町」と姉妹協定を結ぼうとしていると、英メディアが25日に報じた。

 英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)によれば、英ダル(Dull)村と米ボーリング(Boring)町は既に「姉妹自治体」宣言を行っている。きっかけは、休暇で米国を自転車で旅していたスコットランド人旅行者がボーリングを通りがかったことだという。

 ダル村議会のマージョリー・ケディー(Marjorie Keddie)議員は同紙に対し、「この姉妹協定には実益が見込める。協定により(2町村の名前を記した)道路標識が立てられることを想像すれば、だれもがにやけてしまう」と語った。

 地元紙サンディ・ポスト(Sandy Post)は、ボーリング在住のボブ・ボーリング(Bob Boring)さんのこんなコメントを掲載した。「村も面白いことをやるもんだね」

 だが、ごく小さな村であるダルが、人口1万2000人のボーリングに姉妹協定を通じて貢献できるかどうか心配する声もある。その名も「ダル農場」を経営するピーター・キャンベル(Peter Campbell)さんは、「この村には店なんか何1つないから…。まあ、2町村を結ぶ標識を見に来る人はいるかもしれないし、そのときは歓迎したいね」と話している。(c)AFP

【関連記事】
「火星」から「ホットコーヒー」まで、風変わりな名前の町で共通の悩みとは?
ザルツブルク北「Fucking村」の苦悩