【4月20日 AFP】パキスタン・カラチ(Karachi)で、まれな遺伝子疾患のために生まれつき6本の脚がある男児の余分な脚を取り除く手術が成功した。病院関係者が19日発表した。

 手術が行われた国立児童健康研究所(National Institute of the Child Health)のジャマル・ラザ(Jamal Raza)所長は、「本日、経験豊富な5人の医師からなるチームが男児の余分な脚を切除する手術に成功した。男児の状態はとても良い」と話している。

 ラザ所長によれば、この男児は、2人以上の新生児が結合するが1人だけが完全な体を形成して生まれてくる「寄生性双生児」で、「余分な脚は100万人に1人以下の確率で起こる遺伝子疾患によるもの」だという。

 男児はカラチから北に約450キロにあるサッカル(Sukkur)で数週間前に生まれ、今週初めに治療のためにカラチに移送された。

 父親でX線技師のイムラン・シャイフ(Imran Shaikh)さんは、「私たちにとって素晴らしい知らせだ。親が子に望むのは、健康で元気に育ってくれること。このまま何事も無く、喜びに満ちた人生を送るように祈っています」と語った。(c)AFP

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