【1月10日 AFP】2011年の国際サッカー連盟(FIFA)表彰が9日、スイスのチューリヒ(Zurich)で開催され、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、3年連続で世界年間最優秀選手「FIFAバロンドール(FIFA Ballon d'Or)」に選出された。

 3年連続でのバロンドール受賞は、欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長以来で史上2人目となり、受賞3回はヨハン・クライフ(Johan Cruyff)氏、プラティニ氏、マルコ・ファンバステン(Marco Van Basten)氏に続き史上4人目となる。

 FIFAバロンドールは、2010年に仏サッカー専門誌「フランス・フットボール(France Football)」が選ぶ世界年間最優秀選手「バロンドール(Ballon d'Or)」と、FIFA年間最優秀選手(FIFA World Player of the Year)が統合され新設され、各国代表の主将と監督、「フランス・フットボール」誌が選んだ記者の投票で決定される。

 メッシはFCバルセロナのリーグ3連覇や欧州チャンピオンズリーグ2010-11(UEFA Champions League 2010-11)制覇、11クラブW杯(2011 FIFA Club World Cup)優勝など、チームの5冠獲得に貢献し、受賞最有力候補に挙げられていた。

 2011-12シーズンにメッシはFCバルセロナでの通算200得点を達成しており、セサル・ロドリゲス(Cesar Rodriguez Alvarez)氏が持つクラブの歴代最多得点記録235得点に迫っている。

 メッシの所属するFCバルセロナからは、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督がFIFA年間最優秀監督(FIFA World Coach of the Year)を受賞し、国際プロサッカー選手会(FIFPro)によるベストイレブンにはメッシ、シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)、ジェラール・ピケ(Gerard Pique)、ダニエル・アルヴェス(Daniel Alves)の5人が選出されている。

■澤が女子世界年間最優秀選手に、プスカシュ賞はネイマールが受賞

 その他の賞では、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のアレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)監督が、FIFA会長賞(FIFA Presidential Award)を受賞した。

 年間最優秀ゴールを表彰する「FIFAプスカシュ賞(FIFA's Ferenc Puskas Award)」は、マンチェスター・ユナイテッドのウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)、メッシを抑え、ブラジル1部リーグのサントスFC(Santos FC)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が選出されている。

 一方、世界年間女子最優秀選手「女子FIFAバロンドール」には、日本代表の澤穂希(Homare Sawa)が選出された。

 ドイツで開催された女子サッカーW杯ドイツ大会(FIFA Women's World Cup 2011)で日本代表の優勝に貢献し、自身も大会得点王に輝いた澤は、ブラジル代表のマルタ(Marta)、米国代表のアビー・ワンバック(Abby Wambach)を抑えての受賞となった。

 また、日本女子代表の佐々木則夫(Norio Sasaki)監督が女子チームのFIFA世界年間最優秀監督(FIFA Women's Coach of the Year)に選出され、日本サッカー協会(Japan Football Association、JFA)はフェアプレー賞(FIFA Fair Play Award)を受賞した。(c)AFP