【12月7日 AFP】アジアで働く海外駐在員にとって、最も生活費がかかる上位10都市が発表され、東京が1位となった。

 調査は、国際人材コンサルティング会社ECAインターナショナル(ECA International)が9月に実施し、その結果を6日に発表したもので、1位の東京に続き2位名古屋、3位横浜、4位が神戸と、上位4都市を日本の都市が占めた。

 円の為替レートは対ドルで過去1年間で20%も上昇していることから、ECAインターナショナルのアジア地域ディレクター、リー・クエイン(Lee Quane)氏は、日本で暮らす駐在員、特に給与を米ドルで受け取る人々は為替変動の影響を強く感じているだろうと話す。

 クエイン氏によれば、日本の都市が上位となったのは物価高のせいではない。東日本大震災でサプライチェーンが影響を受けながらも、日本の物価は概ね安定している。

 このため、給与を円で受け取っている駐在員は、さほど物価が高いとは感じていないはずで、物価高が身にしみているのは米ドルなど外国通貨で給与を受け取っている人たちだと、クエイン氏は指摘する。

 生活費が高いアジアの都市リストの5位以下は順にソウル(Seoul)、シンガポール、北京(Beijing)、上海(Shanghai)、香港、釜山(Busan)となっている。(c)AFP