【11月25日 AFP】ポルトガルで24日、2012年度の緊縮予算案に抗議するゼネストが行われた。

 国内主要空港ではほぼすべての便が欠航となり、バスや電車、地下鉄などの公共交通機関もまひした。多くの病院が一般外来を閉鎖し、学校も休校となった。

 ゼネストを呼びかけたポルトガル労働総同盟(CGTP)のマヌエル・カルバリョ・ダシルバ(Manuel Carvalho da Silva)事務局長は、首都リスボン(Lisbon)で、「この国を貧困に陥れようとしている政府にわれわれはレッドカードを突きつけている」と述べた。

 ポルトガルは今年5月、2010年のギリシャとアイルランドに続き、欧州連合(EU)に救済策を要請した。ペドロ・パソス・コエリョ(Pedro Passos Coelho)首相が議会に提出した緊縮予算案では、これまでの緊縮策に加え、公務員の賃金カットや月に1000ユーロ(約10万3000円)以上の収入がある年金受給者の受給額カットのほか、民間部門の従業員の1日あたり30分の労働時間延長、保健・教育への支出のカットが盛り込まれている。(c)AFP/Levi Fernandes