【10月9日 AFP】8か月以上にわたって反体制デモの続くイエメンで8日、同国のアリ・アブドラ・サレハ(Ali Abdullah Saleh)大統領(69)が、辞任する準備があると語った。だが反体制派は、偽りの辞意表明だと述べている。

 サレハ大統領はテレビ演説で、反体制派を批判し、反体制派への権力移譲を否定した上で、「私は権力を欲していない。近日中に差し出すつもりだ」と語った。

 同氏は、「(反体制派が)国を破壊するのを許すことは不可能だ」と述べ、イエメンを統治する能力を持つ「軍人であろうと民間人であろうと誠実な男たち」がいると語った。

 33年間権力の座にあるサレハ大統領は、近隣のアラブ諸国の提示した政権移行プランにもとづく辞任を拒否している。

 また、サレハ氏は、間もなく議会との協議を行うと発表。「国民に完全な透明性のもとで真実と進展を説明するために、近日中に再び会議を開く」と述べた。

 一方、2011年のノーベル平和賞を受賞したイエメンの人権活動家タワックル・カルマン(Tawakkul Karman)氏は、サレハ氏の提案は信用できず、抗議デモは継続すると述べた。

 カルマン氏は「(サレハ氏は)権力を手渡さなければならない。彼が奪い取った権力を、革命派、革命の統治に移譲しなければならない。わたしたちは彼を信じていない」と述べ、「われわれは平和的な革命を継続する」と語った。

 イエメンの野党連合コモン・フォーラム(Common Forum)の活動家モハメド・サブリ(Mohammed Sabri)氏も、サレハ大統領の辞意表明を「全くの虚偽」と述べ、「本気であれば、なぜ、イエメンの人びとが要求しているように、今晩すぐに退陣しないのか」と語った。(c)AFP/Hammoud Mounassar