【9月20日 AFP】ブルンジの首都ブジュンブラ(Bujumbura)近郊で18日夜、武装集団がバーを襲撃して客に発砲し、地元の知事によると少なくとも36人が死亡した。

 目撃者らによると、襲撃は約20分間続いた。生存者の1人は、「カラシニコフ銃や手りゅう弾を携えた数十人がバーになだれ込んできて、全員に伏せろと命じた後、発砲を始めた。軍服を着ている者もいた」と話した。

 ピエール・ヌクルンジザ(Pierre Nkurunziza)大統領は19日、事件現場を訪れ、3日間を服喪期間にすると発表。「大虐殺」の犯人たちを必ずつかまえ、裁きを受けさせると宣言した。

 一部の住民は、今回の襲撃が、フツ系反政府組織の解放国民軍(FNL)による、戦闘員殺害への報復である可能性を指摘した。バーがあるGatumba地区はFNLの拠点ともなっている。

 ブルンジでは、1993年に始まり30万人が死亡した内戦が2006年に終結後も、情勢は不安定だ。内戦当事者のFNLは09年に正規軍に統合されものの、昨年の大統領選で選挙不正を訴えて選挙をボイコットしたのを機に襲撃事件が急増し、内戦に逆戻りすることが懸念されている。一連の襲撃事件は、選挙ボイコット後に山中に潜伏したFNLのアガトン・ルワサ(Agathon Rwasa)議長が指揮していると見られている。

 ルワサ議長は前週、FNLの戦闘員100人以上を虐殺または拷問したとして、政府を非難する声明を出している。(c)AFP/Esdras Ndikumana