【7月12日 AFP】英日曜大衆紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド(News of the World)」の廃刊につながった電話盗聴スキャンダルは11日、新たにゴードン・ブラウン(Gordon Brown)前英首相に対する盗聴が行われていた疑惑が浮上し、数時間ごとに新たな局面を迎える目まぐるしい展開となっている。

 ブラウン前首相の代理人によると、ブラウン氏が財務相時代、私生活も含めて英高級日曜紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)と同大衆朝刊紙サン(The Sun)の盗聴対象となっていた可能性があると、警察からブラウン氏に報告があった。この2紙は、いずれも廃刊となった「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」の姉妹紙だ。

 警察によると、ニューズ・インターナショナル(News International)が雇った私立探偵グレン・マルケア(Glenn Mulcaire)氏が、財務相だったブラウン氏の電話を盗聴し、銀行口座情報を得ていたという。ニューズ・インターナショナルは、メディア王ルパート・マードック(Rupert Murdoch)氏が英国でのビジネス基盤としている企業だ。

 盗聴の事実を知らされたブラウン氏と家族は、犯罪性が高く非倫理的な手段で個人情報を盗まれていた事実に衝撃を受けているという。同件は現在、警察の捜査対象となっているという。

 このほかにも、英王室が「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」の盗聴対象とされていたとの疑惑も浮上している。

「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」の盗聴スキャンダルの波紋が広がるなか、ニューズ・インターナショナルは、ブラウン前首相に対する盗聴問題について、「ゴードン・ブラウン氏に関連する件で今日、行われた申し立てについては、社内で詳細な調査を行いたく、あらゆる情報の提供を求めます」との簡単なコメントを発表した。(c)AFP/Robin Millard

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