【6月8日 AFP】サッカー元ブラジル代表のロナウド(Ronaldo、34)氏が7日、サンパウロ(Sao Paulo)のパカエンブー・スタジアム(Pacaembu Stadium)で行われた国際親善試合のブラジル対ルーマニア戦に約15分間出場し、代表でのキャリアに終止符を打った。

 フレッジ(Fred)が挙げた得点でチームがリードするなか、3万人の観客が見守る中途中出場を果たしたロナウド氏は幾度か得点のチャンスを手にしたが、試合はそのままブラジルが1-0で勝利した。

 ロナウド氏はファンに向け「3度得点の機会があったけれどゴールできなかった。決めていれば、これまで多くの物を与えてくれたファンに恩返しができたのですが」と語った。

 ロナウド氏は2011年2月、度重なるけがや健康状態を理由に現役引退を表明していた。

 PSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)を皮切りにFCバルセロナ(FC Barcelona)、インテル(Inter Milan)、レアル・マドリード(Real Madrid)、そしてACミラン(AC Milan)でゴールを量産したロナウド氏は欧州で14年間を過ごした後、2009年に地元ブラジルへ舞い戻った。

 代表では1994年と2002年にワールドカップ(W杯)で優勝を経験し、ドイツで開催された06サッカーW杯では本大会での通算得点記録で最多となる15得点目を挙げている。また、1997年と2002年に欧州年間最優秀選手賞(バロンドール、Ballon d'Or、当時)を、96年、97年、02年にはFIFA年間最優秀選手賞(FIFA World Player of the Year、当時)を受賞したロナウド氏は、ブラジル代表として97試合に出場し通算62ゴールを挙げている。(c)AFP

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