【4月11日 AFP】男子ゴルフ今季メジャー第1戦、第75回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2011)に臨んだアマチュアの松山英樹(Hideki Matsuyama、19)は、通算1アンダーの27位で大会を終え、ローアマチュアの証であるシルバーカップを手にした。

 松山は、東日本大震災の被災地にある東北福祉大学(Tohoku Fukushi University)に在籍。いまだに余震の続く被災地に思いをはせながら果敢にプレーし、4バーディー、6ボギーで最終日をホールアウトした。

 2010年のアジアアマチュアゴルフ選手権(Asian Amateur Championships 2010)で優勝を飾りマスターズの招待状を手にした松山は、出場したアマ選手6人の中で唯一予選を突破。3日目には5バーディー、1ボギーの68でコースを回る奮闘で、アマのトップ選手に贈られるシルバーカップを獲得、大会終了時に優勝選手へグリーンジャケットが送られるバトラー・キャビン(Butler Cabin)を訪れることとなった。

 松山は「この大会ではたくさんの感動と思い出を得た。18番ホールのグリーンに上がった時の拍手にはぞくぞくした。最後のホールをバーディーで終える事ができて、最高の思い出を持ち帰ることができる」と語った。

 一方、石川遼(Ryo Ishikawa)は通算3アンダーの20位タイ。最終日は松山に2打差をつけ、2アンダーで終えた。

 3度目のマスターズで初めて予選を突破し、伝統のコースで価値ある経験を積んだ石川は、「マラソンを走っているみたいだった」とコメント。オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)での自身の進歩について納得の表情をみせた。

 また、松山のローアマ獲得について「僕も嬉しいし、彼が困難を乗り越える中でスコアを伸ばしていくことができるように願っています。彼は日本のアマチュアの歴史を塗り替えていると思う」と語り、賞賛した。(c)AFP/Allan Kelly

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