【4月7日 AFP】東京電力(TEPCO)は7日、福島第1原子力発電所1号機の格納容器への窒素ガスの注入を開始したと発表した。水素爆発を防止するためと説明している。

 格納容器内にたまった水素ガスが酸素と反応すると、爆発を起こす恐れがある。専門家らによると、燃料棒が冷却されると格納容器内の水蒸気が液体に凝縮され、容器内の圧力が下がり、容器のひびから空気が入り込んで爆発の危険性が高まるという。

 大気の成分の大半を占める不活性ガスの窒素を注入することで、格納容器内の酸素を追い出す狙いがある。6000立方メートルを注入する予定で、作業には6日間ほどかかる見込みだという。2号機と3号機にも注入する方針だ。 

 福島第1原発の危機はまもなく4週目に入ろうとしている。4日夜から低濃度の汚染水1万1500トンの海への放出が開始されたことを受け、政府は5日、魚介類で初めて放射性ヨウ素の暫定規制値を設け、6日には漁業被害を補償対象にすると明言した。

 汚染水の放出については、漁業関係者の間で不安と怒りがつのっている。全国漁業協同組合連合会(全漁連)の服部郁弘(Ikuhiro Hattori)会長は6日、東電本社を訪れ、「一方的な暴挙。許し難い」と抗議した。

 東電は、修理作業の妨げとなっている汚染されたたまり水のスペースを早急に確保するため、汚染水の放出を現在も続けている。(c)AFP/Harumi Ozawa