【2月10日 AFP】しわ治療で使うボトックスは、慢性片頭痛にはほとんど効果がないとする論文が、8日の英学術誌「Drug and Therapeutics Bulletin」に発表された。

 ボトックスは、しわの原因となっている筋肉をまひさせることにより、しわを取る。米英などの国々では慢性片頭痛の治療薬としても認定されており、使用法としては頭と首の筋肉に注射する。

 だが、論文によると、臨床試験ではボトックスの効果は極めて限定的だった。さらに、被験者の1~10%が、筋けいれん、発疹(はっしん)、かゆみなどの不快感や痛みを伴う副作用を経験していた。論文は、ボトックスに含まれているタンパク質「ヒト血清アルブミン」による感染などのリスクの可能性も排除できないとしている。(c)AFP

【関連記事】脳卒中で手足が麻痺した豪男性、ボトックス注射で歩けるように
【関連記事】しわ取り注射に危険な副作用、欧州当局が警告