【1月30日 AFP】ドイツ東部ザクセン・アンハルト(Saxony-Anhalt)州のオッシャースレーベン(Oschersleben)の町に近いホルドルフ(Hordorf)で29日夜(日本時間30日午前)、ローカル線の旅客列車と貨物列車が衝突し、10人が死亡した。警察と消防からは、さらに約40人が病院に運ばれ、うち約20人は重傷だという情報も出ているが、正確な人数は確定していない。

 旅客列車は脱線して横倒しになり、消防士や警察官など150人以上が現場に出て救助活動を行った。当初、双方の列車は衝突後に炎上したという警察からの情報があったが、その後に消防が出した情報によると出火はしていないという。

 衝突したのは地域鉄道ハルツ・エルベ・エクスプレス(HarzElbeExpressHEX)の旅客列車と別の民間会社が所有する貨物列車で、旅客列車はザクセン・アンハルト州の州都マクデブルク(Magdeburg)から同州中西部ハルバーシュタット(Halberstadt)に向けて出発したこの日の最終列車だったという。

 マクデブルクとハルバーシュタットの間は単線で、事故があった夜は保線作業が予定されていた。この路線は不通になり、バスによる振替輸送が行われる。

 HEXを運営するヴェオリア(Veolia)の広報担当者は、この車両の定員は約100人だが事故当時の乗車人数は不明で、事故原因もまだ分かっていないとしている。(c)AFP