【12月2日 AFP】抗争相手の暴力団幹部を殺害して服役中の組員の家族に「褒賞金」を渡したとして、大阪府警は1日、指定暴力団山口組ナンバー3(総本部長)の宅見組組長、入江禎(Tadashi Irie)容疑者(65)を暴力団対策法違反容疑で逮捕した。

 警察は宅見組の家宅捜査を行い、組員2人も逮捕した。

 2週間前には山口組ナンバー2(若頭)の弘道会組長、高山清司容疑者(63)も恐喝容疑で逮捕されており、山口組はトップ3人が逮捕されたことになる。

 しかし、組員に拳銃を持たせて護衛させたとして銃刀法違反で服役中の6代目組長・篠田建市(Kenichi Shinoda、通称・司忍)受刑者(68)は来年4月に出所する予定で、朝日新聞によると「警察庁は摘発による山口組の弱体化をはかるよう全国の警察に指示している」という。

 神戸を拠点とする山口組は日本最大の指定暴力団で、全国の暴力団員の半数を超える5万人以上の組員がいるとされる。(c)AFP