【11月18日 AFP】(写真追加)マダガスカルで17日、一部の軍幹部が政府の実権を掌握したと宣言した。当日は憲法改正の是非を問う国民投票が実施されていた。アンドリー・ラジョエリナ(Andry Rajoelina)暫定政府大統領は、反乱はただちに鎮圧されるとした。

 ノエル・ラコトナンドラサナ(Noel Rakotonandrasana)将軍は、首都アンタナナリボ(Antananarivo)の空港近くの陸軍基地で、約20人の兵士に取り巻かれながら、「すべての政府機関が停止された。ただ今から軍事評議会が国の運営をつかさどる」と宣言した。同将軍は前年3月、ラジョエリナ氏が当時の大統領を退陣させた際に中心的な役割を担った人物。

 一方ラジョエリナ氏は、アンタナナリボの自宅近くの投票所で、「首相官邸で軍との会議が開かれているところだ。取るべき行動が決定されるだろう。辞任しなければ殺害するとの脅しを受けているが、怖くはない。神がわたしを守ってくれているからだ」と、穏やかな表情で述べた。(c)AFP/Gregoire Pourtier

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