【11月13日 AFP】(写真追加)ミャンマーの民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さん(65)が13日、自宅軟禁を解かれ、自宅の外に姿を現した。

 過去21年のうち15年間を軍事政権によって軟禁されていた自宅からスー・チーさんが出ると、自宅前にいた支持者たちから大きな歓声と拍手が上がった。軟禁が終わる数時間前に警察がこの家に通じる道路からバリケードを撤去し、大勢の人が集まっていた。誰かがスー・チーさんに一輪の花を投げ、スー・チーさんはこの花を取って髪に挿した。

 2200人以上の政治犯がいるこの国で反軍政的と見なされるリスクをおかしてスー・チーさんの顔写真と彼女への支持を表明する言葉をプリントしたTシャツを着た人も多かったが、私服警官が集まった人たちを撮影していた。

 弁護士によるとスー・チーさんは、インターネット世代にメッセージを伝えるためツイッター(Twitter)を始めたいと話していたという。スー・チーさんの今後の予定は明らかになっていないが、民主化運動をやめるとの見方はほとんどなく、スー・チーさんが今月行われた総選挙を前に分裂した野党を再統合して、ミャンマーに民主主義を取り戻すことができるかに注目が集まっている。(c)AFP/Hla Hla Htay