【9月16日 AFP】(写真追加)サッカー・バーレーン代表は7日、首都マナマ(Manama)でトーゴ代表と国際親善試合を行い、3-0で勝利を収めた――と思われていた。ところが、このトーゴ代表がチーム丸ごと「ニセモノ」だった疑惑が浮上し、騒ぎになっている。

 地元英語紙ガルフ・デーリー・ニューズ(Gulf Daily News)が15日報じたところによると、トーゴ・スポーツ省の複数の高官が、代表チームをバーレーンに派遣した事実はなく、バーレーン代表と試合を行ったのは「なりすまし」のチームだと発言。Christophe Tchaoスポーツ相は、国際サッカー連盟(FIFA)に調査を要請する意向を示した。

 だが、バーレーン・サッカー連盟(BFA)は、試合はFIFAの認定を受けBFAとの関係も深い代理人を通じてセッティングされたものだとして、試合を正当化する声明を出した。ガルフ紙は、試合のセッティングが適切なルートを通じて行われ、トーゴ当局者と連携してビザなどの関係書類の作成にあたったとのBFA副会長の談話を報じている。

 ただBFAは、試合数分前にバーレーン側に提出されたトーゴ代表の選手名簿が、事前協議で渡航が認められた選手名とことごとく異なっていたことも認めた。ガルフ紙によると、BFAも調査を開始したという。

 バーレーン代表のヨーゼフ・ヒッケルスベルガー(Josef Hickersberger)監督は問題の試合について「退屈で、時間の無駄だった」と話したという。この試合は、24日開幕する西アジアサッカー選手権(West Asian Football Federation Championship)の準備試合の1つだった。(c)AFP