【9月2日 AFP】米アカデミー賞受賞の映画『ザ・コーヴ(The Cove)』に出演したリチャード(リック)・オバリー(Ric O'Barry)氏ら日本のイルカ漁に反対する環境保護活動家のグループが2日、都内の在日米大使館を訪れ、日本政府に圧力をかけるようバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に要請した。

 オバリー氏は、「オバマ大統領に対し、この問題に関与し、定期的に繰り返される時代錯誤で残酷なイルカの殺りくを止めさせるべく、日本政府に働きかけることを求める」との声明文を読み上げ、約150か国から集めた170万人分の署名を大使館職員に手渡した。

 オバリー氏と米、加、豪などの環境保護活動家ら70人あまりは今回、「コーヴ」の舞台である和歌山県太地町で伝統のクジラ・イルカ追い込み漁が解禁となったのに合わせて来日した。太地町での抗議行動も計画していたが、右翼団体から脅迫を受けたため断念したという。(c)AFP

【関連記事】
太地町伝統のイルカ漁、告発映画「The Cove」で国際批判高まる
米映画『ザ・コーヴ』、アカデミー賞受賞に太地町反発