【6月8日 AFP】オーストラリア人元陸軍大尉のブライアン・フリーマン(Brian Freeman)さんが7日、パプアニューギニアのジャングルで第2次世界大戦の戦地跡を発見していたことを明らかにした。少なくとも3人の日本兵の遺骨が残っているという。

 フリーマンさんがことし4月、地元の村人に連れられてエオラ・クリーク(Eora Creek)の村から約1キロの場所に行ってみたところ、武器や装備とともに日本兵の遺骨を見つけたという。発表に先立ち、日本とオーストラリアの当局者と面会して情報を提供したという。フリーマンさんはパプアニューギニアにおけるオーストラリア軍の対日戦で重要な節目となった最後の激戦地の跡だと考えている。

 1942年10月、撤退していた日本軍はエオラ・クリークを見渡せる山の尾根に陣地を築いた。ここは強固な防御陣地となり、6日間にわたってオーストラリア軍の攻撃をしのぐことができた。

 フリーマンさんは、今回の発見をきっかけにココダ・トレイルで戦死した日豪両国の兵士の遺骨が眠る場所がさらに明らかになり、遺骨の身元が特定されて遺族のもとに返ることを願っていると語った。

 フリーマンさんは第2次世界大戦の激戦地ココダ・トレイル(Kokoda Trail)の専門家で、これまでに35回以上踏破し、24時間59分という最短踏破時間の記録も持っている。(c)AFP/Madeleine Coorey