【3月11日 AFP】米女子プロバスケットボール協会(WNBA)のタルサ・ショック(Tulsa Shock)は10日、元陸上短距離選手のマリオン・ジョーンズ(Marion Jones)と契約を結んだと発表した。

 ジョーンズは栄養補助食品会社バルコ(Bay Area Laboratory Co-operativeBALCO)のステロイド事件の中心にあったテトラハイドロゲストリノン(TetrahydrogestrinoneTHG)を使用して2000年シドニー五輪で金メダル3個と銅メダル2個を獲得したと2007年に告白し、全てのメダルを剥奪されていた。

 ステロイド使用と2003年の小切手詐欺に関する捜査での偽証罪で禁固6月の判決を受けたジョーンズは2008年9月、刑期を終えて連邦刑務所から出所していた。

 ジョーンズは、34歳でのWNBA入りは罪を償うためではないとし、「しょく罪という言葉は私のボキャブラリーの中にはありません。私は選手です。世界の最高峰で戦いたいですし、それをやっていくんだと確信しています」と話している。

 ジョーンズは新人フリーエージェント(FA)選手として新たなスタートを切ることを望み、2009年シーズン終了後にデトロイト(Detroit)から移転してきたばかりのチームの評価を高めたいと考えている。

 バスケットボールをプレーするのは大学在籍時以来となるため、準備の必要性を感じたジョーンズは、WNBA入りに向けて約10か月前から練習を積んでいた。

 ジョーンズの2010年シーズン年俸は、リーグ最低額の3万5000ドル(約316万円)となっている。(c)AFP

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