【2月11日 AFP】アラブ首長国連邦(UAE)の大使が、「ベールの裏側の婚約者はひげ面で、斜視だった」として、この女性との結婚を取り消した。10日の同国英字紙ガルフ・ニューズ(Gulf News)が報じた。

 大使は、この女性と数回会っていたが、女性は常にニカブと呼ばれるベールを着用し、顔を隠していた。

 結婚契約書に署名したあと、大使が女性にキスをしようとベールをはいだところで、ひげが生え、斜視であることを初めて知ったという。

 大使はUAEのイスラム裁判所(シャリア法廷)に、女性の母親は自分の母親に本人の姉妹の写真を見せて「だました」として、結婚契約の無効ならびに、プレゼントの衣服や宝飾品に費やされた50万ディルハム(約1200万円)の損害賠償を女性に命じるよう訴えた。

 法廷は、結婚契約は無効にしたが、損害賠償については認めなかったという。(c)AFP