【2月8日 AFP】1988年カルガリー冬季五輪フィギュアスケート女子シングルの金メダリスト、カタリナ・ヴィット(Katarina Witt、旧東ドイツ)さんがカナダを訪れ、同大会でメダルを争ったエリザベス・マンリー(Elizabeth Manley、カナダ)さんと22年ぶりの再会を果たした。

 カルガリー冬季五輪でヴィットさんは、デビー・トーマス(Debbie Thomas、米国)さんとの「カルメンの戦い(Battle of the Carmens)」を制し、1984年のサラエボ冬季五輪に続いて2大会連続で金メダルを手にした。同大会でヴィットさんとトーマスさんがオペラ「カルメン(Carmen)」の楽曲を演技曲に使用したことから、両者の戦いはカルメンの戦いと呼ばれた。一方、同大会でマンリーさんは銀メダルを獲得し、カナダで瞬く間に名声を得た。

 ヴィットさんは「ここカナダでエリザベスに再会でき、思い出を共有したり、彼女がこの国でいまだに影響を与え、どれほどカナダの人々の脳裏に焼きついているのかを知って興奮しています」と話している。

 13日に開幕を迎える2010年バンクーバー冬季五輪でテレビコメンテーターを務める両者は、同市内のスケートリンクに集まった約1000人の前で再会を果たしたが、かつてのようなライバル関係に戻る気はなかったようだ。(c)AFP