【2月5日 senken h】デンマーク、ドイツ、ソ連といった列強支配の下、商業都市、要塞都市としての歴史をたどったエストニア。1991年の独立宣言から20年。フィンランド湾を臨む港町は現在、“バルトの窓”として多くの観光客に向け開け放たれている。vol.3ではラヘマー国立公園(Lahemaa Rahvuspark)をピックアップ。シンガポールとほぼ同じ面積を持つ広大な公園には森、川、海とエストニアの自然のすべてがあると言われ、同時に貴重な動植物の生息地ともなっている。

 タリンから車で約1時間。ラヘマー国立公園には、中世のマナーハウス(荘園領主の館)が点在している。ソ連統治時代には荒廃していたが、ここ数年で手が入れられ、ホテルやレストラン、博物館として次々オープン。時の領主の暮らしぶりを知ることができる。

 白夜で知られる北欧だが、冬はその逆で、1日の日照時間は4、5時間と極めて短い。そんな状況下でも気持ちを明るく保てるよう、マナーハウスにはパステルカラーが多用されている。クラシカルな雰囲気はそのままに、近代的ファシリティを備えたマナーハウスはラヘマー散策の心強い見方。

 公園周辺には現在17カ所のレクレーション・ファーム(自然体験村)があるので、合わせて立ち寄りたい。エストニアの自然をより身近に体験することができる。

■Palmse Mois パルムセ荘園
 1785年、ドイツ人貴族パーレン家によって建てられたバロック調邸宅。1971年、周辺が国立公園に指定されたのを機に修復作業がスタート。そのためエストニアでもっとも早くリノベーションが完了。館内ツアーとバター作り体験がセットになったプランは、55クローン。

■Sagadi Mois サガディ荘園
1753年、ドイツ人貴族フォック家によってに建てられたバロック様式の館。2005年、現在のスタイルでオープン。ホテルやレストランに加え、ラヘマーの希少な動植物の存在を知ってもらうため、ネイチャースクールや森林博物館を併設している。

■Vihula Mois ヴィフラ荘園
15世紀に起源を持つドイツ人貴族シューベルト家の邸宅を改築。50ヘクタールの敷地内には27の建物があり、12棟が修復済み(2009年12月現在)。サガディ荘園までは約6km。馬車のチャーターや自転車レンタルも行っているので、探索に出かけるのも楽しい。

■Kuusiku Nature Recreation Farm クーシク・ネイチャー・レクレーション・ファーム
 1750年から続く農家兼鍛冶屋を改築。宿泊可能な体験施設として2005年にオープン。ベリーやハチミツ、ハーブなど森からの恩恵を味わうことができる他、エストニア名物のサウナも体験できる。ちなみに建物に使われているのは、すべて国立公園で採れた木材。(c)senken h / text:三澤和也

【関連情報】
エストニア観光局 公式サイト (取材協力)
フィンランド航空 公式サイト (取材協力)
“北欧の隠れ家”エストニアをゆく(1) (2)
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