【2月4日 AFP】ハイチのジャン・マックス・ベルリーブ(Jean-Max Bellerive)首相は3日、前月発生した大地震の死者が20万人を超えたことを明らかにした。現地では、救援物資の遅れに抗議活動なども行われている。

 マグニチュード(M)7.0の大地震発生から3週間以上が過ぎた。ベルリーブ首相はAFPに対し、ハイチは「地球規模の災害」を受けたと述べ、被害の詳細を明らかにした。

 首相によると、20万人以上の死亡が確認され、現在治療を受けている人も30万人に上るという。また、倒壊した住宅は25万棟、3万社以上の企業が失われたという。

 地震によるけがで切断手術が行われた件数は、少なくとも4000件にのぼっているという。

 大規模な救援活動が行われてはいるが、調整不足と被害規模の大きさから、食糧や水の配給に支障が出ており、住居を失った約100万人の住民たちの間で不満が高まっている。(c)AFP/Clarens Renois