【1月31日 AFP】一夫多妻で知られる南アフリカのジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領(67)と、2010年サッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)国内組織委員会(LOC)委員長の娘との間に、婚外で1児が誕生していたと、31日の現地紙が報じた。

 南ア・サンデータイムズ(Sunday Times)紙によると、南アのサッカークラブ、オルランド・パイレーツ(Orlando Pirates)のオーナーでもあるW杯南アフリカ大会組織委員会のアービン・コーザ(Irvin Khoza)委員長と、ズマ大統領は旧来の友人同士。コーザ氏は自分の娘とズマ大統領の関係を知り、大統領に裏切られた思いだと周囲にもらしたと言われる。

 コーザ氏の娘であるソノノ・コーザ(Sonono Khoza)さん(39)が前年10月に出産した女児は、ズマ大統領の20人目の子ども、Thandekile Matina Zumaちゃんとして出生届けが提出された。

 同紙が引用したコーザ家の知人の話では、女児が生まれた後の12月にズマ大統領の使者がヨハネスブルク(Johannesburg)ソウェト(Soweto)地区にあるコーザ家を訪問した。使者は大統領の出身民族であるズールー(Zulu)の慣習に従い、非摘出子が誕生した場合の金銭授受についてコーザ家と話し合った。また1月には大統領自身が同家を訪れ、約1時間にわたってソノノさん本人と、母親のマティナ・コーザ(Matina Khoza)夫人と話した。

 当のソノノさんは、サンデータイムズの電話取材に「なんの話かさっぱり分からない」と回答を拒否した。

 一方、母親のコーザ夫人は、孫の誕生とその父親がズマ大統領であることについて感想を聞かれ「まったく嬉しくない」と答えた。(c)AFP

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