【12月10日 AFP】ドイツ・ハンブルク(Hamburg)で8日、動物園で行われていたサーカスショーで、170人の観客の目の前で調教師がトラ3匹に襲われ、左手を食いちぎられた。調教師は重体という。

 主催者や救急当局によると、事故が起きたのは、動物園のホールで行われていた毎年恒例のクリスマスショーの最中。トラ5匹と一緒にいた調教師がつまずいて転んだところ、うち3匹が「遊べ」のサインだと受け取り、飛びかかったという。動物園側は声明で、これはトラの「自然な反応」だとしている。

 サーカス職員らが消火器の底やホースなどでトラを殴りつけ、調教師は30秒後には救出されたが、左手を食いちぎられ、頭部や上半身に重傷を負った。

 サーカスの責任者は「トラは何も悪いことはしていない。また、われわれは動物をほめることはあっても、決して罰したりしない。動物を罰しても何の意味もないし、安楽死させるつもりもない」と述べ、調教師の復帰を願っていると語った。(c)AFP