【11月28日 AFP】英国中部のスタッフォードシャー(Staffordshire)州で、無職の男性(55)が7月に発見した1500点を超える金銀細工の財宝に計328万5000 ポンド(約4億7000万円)の価値があることが、専門家の分析で分かった。

 専門家によると、この財宝は約1400年前、7世紀頃のアングロサクソン時代の工芸品で、王家が所有していた可能性もあるという。遺物の大半には宝石がちりばめられており、使用されている金の量は約5キロ、銀は1.3キロに上る。

 アングロサクソン時代の工芸品として最高級のものも含まれており、過去に見つかった遺物の中では、史上最大の規模・最高の質と専門家はみている。今回の発見により、アングロサクソン時代の英国の歴史認識が大幅に変わることが予想される。

 財宝を発見したのは、金属探知機を使った宝探しを18年前から趣味にしているというテリー・ハーバート(Terry Herbert)さん。14年前から使い続けている金属探知機で「人生を変えるお宝」を発見した。

 財宝の利益は、発見された土地の地主と発見者とで折半される見通し。現在、財宝の一部はロンドンの大英博物館に展示されているが、財宝が見つかった地域にある2つの博物館がこの財宝を買い取ろうと資金調達を始めたという。(c)AFP

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