【11月20日 AFP】南アフリカのスポーツ省は19日、性別疑惑の渦中にあるキャスター・セメンヤ(Caster Semenya)が第12回世界陸上ベルリン大会(12th IAAF World Championships in Athletics Berlin)女子800メートルで獲得した金メダルは保持され、性別検査の結果は公表されないと発表した。

 同省はセメンヤの弁護士、南アフリカ政府、国際陸上競技連盟(International Association of Athletics FederationsIAAF)がこの件で「完全合意」に達したことを明らかにしている。

 同省は「キャスターはいかなる不正も犯していないことが判明したので、金メダル、世界陸上800メートルでのタイトル、ならびに賞金を保持することになる」と発表している。

 また、3者は8月の世界陸上でセメンヤが優勝する前に世間に知れ渡った性別の科学鑑定を機密事項として扱うことで合意している。

 同省は「科学鑑定がIAAFの規則にのっとって実施されたにせよ、結果は当事者間の機密事項として扱うことでわれわれはIAAFと合意した。なので検査結果が公表されることはない」としている。

 セメンヤが両性具有であったという検査結果が漏れたことにより、セメンヤを擁護する南アフリカ国民と政府はIAAFを非難していた。(c)AFP