【11月17日 AFP】初めは、この小さな農村の周囲に暮らす人々も、フェンスのそばで草を食べる馬たちでさえ、制服姿の人々がやってきてガラスビンを掘り起こすことに困惑した様子だった。  今は住民もその理由を知っている。そして人々の好奇心は、思わず口に手をあててしまうようなショックに変わった。

 バレル・モーラー(Burrell Mohler)被告とその息子たちは教会でも熱心に活動する、ベイツシティー(Bates City)の町でよく知られた人物だった。

 しかし、警察によれば、モーラー被告たちは、被告の孫たちに獣姦や強姦、強引な同性性交を行うおぞましい儀式的な児童セックスカルト集団を率いていたという。

 最も幼い年齢で5歳の少女たちが、父親やおじ、祖父と「結婚式」を挙げさせられ、その後人目を忍ぶニワトリ小屋で「最後の仕上げ」を受けたという。

■被害者たちの告白

 事件はことし8月、26歳の女性がミズーリ(Missouri)州レキシントン(Lexington)の保安官事務所に現れ、自身の父親やおじ、祖父による虐待を告白したことで明らかになった。捜査官は、ほかの目撃者たちから数週間に及ぶ聞き取り調査を行ったところ、同様に「結婚式」やニワトリ小屋の話を聞いたという。現在は、女性の4人の姉妹と兄弟らが捜査に協力している。

 被害者たちによれば、おびただしい数の性的暴行は1980年代末から1990年代中ごろまで行われた。性的暴行の際にはジャーマンシェパード犬が用いられたという。

 姉妹たちはベッドの上に四つんばいで一列に並ばされ、家族の男たちの強姦を受けたと語っている。