【10月5日 AFP】フィリピンのグロリア・アロヨ(Gloria Arroyo)大統領は、同国を襲った2つの大型台風で農業部門が大きな被害を受けたことで、来年の供給不足懸念が高まっている中、農業当局に対し、米を輸入を行うよう指示を出した。

 台風17号「パーマァ(Parma)」は、3日に北部ルソン(Luzon)島を直撃し15人の死者を出したほか、広大な農地を水没させた。フィリピンではわずか1週間前、台風16号「ケッツァーナ(Ketsana)」により、首都マニラ(Manila)周辺で40年ぶり以上ぶりの豪雨が記録されている。ケッツァーナでは293人が死亡し、300万人が被害を受けた。

 アーサー・ヤップ(Arthur Yap)農相は、2つの台風による農業部門への現段階での損害は55億ペソ(約103億円)だとしているが、調査によって損害の全容が明らかになった場合、損害額は増加すると見られている。

 ヤップ農相は、年内分は十分な備蓄米があるとしているが、来年上半期に供給面での影響が出てくる可能性があると指摘した。

 9200万人の人口を抱えるフィリピンは、食糧の大半を輸入に頼っている。2008年には、食料価格の記録的高騰があったにもかかわらず、同国は約2300万トンの農作物を輸入しており、今年もこれまでに170万トンをベトナムから輸入している。(c)AFP