失望の東京 2020年夏季五輪の招致見据える
このニュースをシェア
【10月3日 AFP】2日に行われた第121回国際五輪委員会(International Olympic Committee、IOC)総会で、東京の2016年夏季五輪招致は落選となったが、早くも2020年の夏季五輪招致への希望を見据えている。
バルセロナ五輪で銅メダル、アトランタ五輪で銀メダルを獲得した元女子マラソンランナーの有森裕子(Yuko Arimori)さんは「わたしたちにとっても、子供たちにとっても本当に残念ですが、終わりではありません。これを次の機会に生かしたい」と語った。
有森さんは、東京都庁の大会議場に集まった700人の観衆と一緒にコペンハーゲン(Copenhagen)で行われた総会の様子をテレビ中継で見守っていた。IOCのジャック・ロゲ(Jacques Rogge)会長が1回目の投票で落選したシカゴ(Chicago)に続き、2回目の投票で東京が敗れたことを告げると、大会議場は静けさに包まれた。
佐藤広(Hiroshi Sato)副知事は涙ぐみながら「公平なやり方で負けてしまった。残念だ。同じ夢は2度も3度も夢見れる」と語った。元テニスプレーヤーの松岡修造(Shuzo Matsuoka)氏は「これがまた次の夢につながります」とコメントしている。
日本オリンピック委員会(Japanese Olympic Committee、JOC)の市原則之(Noriyuki Ichihara)専務理事は、マドリード(Madrid)招致チームの元IOCのフアン・アントニオ・サマランチ(Juan-Antonio Samaranch)氏とフアン・カルロス1世(King Juan Carlos I)が「非常に印象的な存在」であり「マドリードのヘビー級の力に負けたようなもの。東京はプレゼンテーションで負けていなかった」と語った。
約1週間前に日本の温室効果ガス排出量を25%削減する意向を表明した鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)首相は、東京は環境に優しい大会を計画していることを強調した。2週間前に任命され、訪米して国連総会に出席し反地球温暖化計画を明言した鳩山首相は、土壇場で招致委員会の一員となっていた。
もう一人の副都知事を務める猪瀬直樹(Naoki Inose)氏は「五輪がどうあるべきかという理想があった点で、東京のプレゼンテーションは最高だった」と語った。
都庁の大会議場外では、プロレスラーのアニマル浜口(Animal Hamaguchi)氏とレスリング五輪銅メダリストの浜口京子(Kyoko Hamaguchi)親子が登場し、アニマル氏は「2020年がある。人生では勝ち続けることは無い。負けることもあるが、もう一度立ち上がれる。そうだな京子」と問うと、京子さんは「そうです」と答えた。
五輪の色にライトアップされた東京タワー(Tokyo Tower)の1階には、100人ほどがパブリックビューイングのために集まっていた。法被に着けていたサポーターは「本当に残念です。今回のことを教訓として、2020年の東京招致に再び立ち向かうことを願っています」と語っていた。(c)AFP
