【8月21日 AFP】中国南西部四川省(Sichuan)のインターネット依存症の更正施設に入所していた14歳の少年が、施設職員や他の入所少年らに繰り返し殴られ、腎不全を起こし危篤状態で入院していると、国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が19日伝えた。

 同紙によると、少年は13日、独房で監禁されているところを警察によって保護された。この施設は当局に無登録で運営されており、事件発覚後ただちに閉鎖され、入所者たちは自宅に送り返されたという。職員らは身柄を拘束され、少年に対する暴行と他の入所者に対する余罪について尋問を受けているが、少年を殴ったことはないと主張しているという。

 中国では数週間前にも、南部の広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)にあるネット依存症リハビリ施設で入所少年が職員に殴られ、死亡する事件があったばかり。

 中国青少年インターネット協会(China Youth Internet Association)によると、中国全土でインターネット依存症とされる十代の若者は1000万人おり、民間のネット依存症更正施設は少なくとも400施設あるという。(c)AFP